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帰ってきたヨ、宇宙大豆。

宇宙大豆

 

古くから日本の食文化に根付き、日本人に愛され続けてきた大豆。そのまま食べるだけでなく、味噌、醤油、豆腐などの加工食品としても食卓にのぼり、日本人の栄養事情を支えてきました。実は、一口に大豆といっても、日本国内だけで種類以上もの種類があるのです。大豆の表面の色をみてみると、茶、緑、黒、赤など、色彩ゆたか。粒の大きさも約5ミリメートルから9ミリメートルと非常に多様です。この多様性は、日本全国北海道から沖縄まで、土地ごとの環境に適した品種が選抜され、独自に栽培され続けてきた結果、生まれました。つまり、昔からその土地ごとに愛されてきた固有の大豆が存在するのです。

ところが、現在の日本の大豆自給率はわずか%。日本で愛され続けた大豆の栽培量は著しく減少し、今や日本人が口にする大豆のほとんどが外国産に代わっています。

日本固有の大豆を見直すきっかけを作り、国産大豆の自給率を向上させたいという想いから、宮坂醸造株式会社と株式会社リバネスは宇宙大豆プロジェクトをスタートさせました。このプロジェクトでは、日本の各地域で愛されてきた20種類の国産大豆をスペースシャトルで国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟に輸送し

、一定期間「きぼう」内で保管された「宇宙大豆」を再び各地域に戻して、地元の小中高校や農家、企業とともに栽培・研究を実施します。

2011年3月10日、「きぼう」に保管された20種類の宇宙大豆がついに地上に帰還しました。この夏、いよいよ日本各地域で宇宙大豆の栽培がスタートします。この注目の宇宙大豆は、1粒が100粒に、100粒が1万粒となり、4年後には、地域の方々の手によって味噌やクッキーなどの素敵な商品に生まれ変わって、みなさまのもとへと届くでしょう。

このプロジェクトをきっかけに、古来の農と食文化が復活し、日本の地域に活力が生まれることを願っています。

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