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宇宙ヨット実証機の帆の機能確認 太陽光圧での速度変化実現

宇宙航空研究開発機構は9日、5月に打ち上げた宇宙ヨット実証機「イカロス」が太陽の光によるわずかな圧力(太陽光圧)を受けて機体が速度変化するのを確認、14メートル四方の膜が帆として機能するのに成功したと発表した。

太陽に近づく方向で飛行するイカロスにとって、太陽光圧は機体の速度を落とすいわば“向かい風”。だが将来、木星探査機など太陽から遠ざかる方向で飛行する機体に応用すれば、太陽光圧は機体を加速させる動力として利用できるという。

宇宙機構によると、太陽光の微小な圧力でも、空気抵抗のない宇宙で加わり続ければ大きな動力となる。イカロス全体で受ける太陽光圧の力は地球上で感じられる一円玉の重さの9分の1程度だが、効果が積み重なり、膜の展開から約1カ月で時速約36キロ分の減速を達成した。

イカロスは今後、太陽光の反射を調整して方向転換する実験などを繰り返す。宇宙ヨットの発想は100年ほど前からあり小説などにも登場するが実現した例はなく、イカロスが方向転換に成功すれば世界初となる。

(共同通信社)

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宮内 陽介/Yosuke Miyauchi 地域開発事業部/農林水産研究センター センター長 千葉大学大学院園芸学研究科環境園芸学専攻修了 博士(農学) 大学の修士、博士課程では、「中国乾燥地におけるダイズの多収栽培技術開発」という研究課題のもと、新疆ウイグル自治区に赴き現地の研究者ともに栽培技術の確立を行った。2012年リバネス入社。自身の研究経験を活かし、2016年にアグリガレージ研究所を設立、2019年より農業や畜産業に限定されない分野横断的な研究を積極的に推進していくため農林水産研究センターを立ち上げ、研究・技術開発を推進する。

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