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Space Dream Forum 2012 開催報告

2012年9月12日は、宇宙飛行士の毛利衛さんが日本人として初めて宇宙に飛び立ってから20年の節目でした。

その翌週末の9月23日に、宇宙教育プロジェクトを推進しているリバネスでは、宇宙を活用して様々な教育活動を展開している事例を集め、その活動成果を中高生が自ら発信する機会をつくりました。子どもと大人が共に夢を語り合うプログラム「Space Dream Forum2012」です。

当日はあいにくの雨ではありましたが、日本科学未来館に約50名の方が集まりました。

「プロフェッショナルトーク」では、いま話題になっている「宇宙エレベーター」について、夢物語から現実の物語に移り始めていることを日本大学教授の青木義男先生が話してくださいました。宇宙エレベーターをつくることを目標にしながら、成層圏の観測、昇降機の技術開発など派生的にも様々な応用例がでてきていることが印象深かったです。

続いて活動報告として、千葉市立緑町中学校の生徒たちが、「宇宙大豆プロジェクト」の育成活動について報告しました。2年目の育成を始めたとこ、1年目では見られなかった、主根が2本はえてきてしまったり、ギザギザした葉がでたりなど、変異が観察されました。これが、宇宙の影響なのか、単なる突然変異なのかはこれから更なる調査が必要です。

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午後の部の初めには、宇宙エレベーターにする教育プログラムをリバネスの吉田が発表しました。レゴブロックを活用して日本大学の学生と附属高校の中高生が開発するプロセスで、知識だけでなく、マネジメントやリーダーシップなど様々な学びを得る事ができた様子を紹介しました。特に、それらをまとめた映像も紹介しています。

 

日本大学芸術学部と小学生チームが制作した宇宙エレベータープロモーション映像

映像1:http://youtu.be/3V1fNYKuLUk 映像2:http://youtu.be/nT-useSzcjU

続いての発表は7月28日〜8月1日まで世界中を感動させた「はやぶさ」が打上った、鹿児島県肝属郡肝付町で行われた「サマーサイエンスキャンプ はやぶさ誕生の値が宇宙科学ラボに〜モデルロケット開発に挑戦」に参加した高校生がモデルロケット開発について発表しました。全国から集まった20名の生徒の有志によるはっぴょうだったため、事前にgoogleDriveなどを活用しながらなんとか発表をつくりあげました。モデルロケットがかなり自由に開発でき、好奇心をそそる挑戦型のコンテンツである事を話しました。

 

続いての発表は、ビクセン株式会社が主催している「天文部★応援中!」で天文部を支援しているプロジェクトに参加しているつくば週英高等学校の生徒達が、昨年度自ら開発した地球と木星のストラップや設置式のプラネタリウムを紹介しました。商品化できるようなパッケージまで作成しておりとても魅力的でした。

ビクセン天文部オリジナル教材開発:http://scopepeople.jp/other/students/students3.html

 

最後の発表は、高校時代にリバネス主催のアストロバイオロジーをテーマにしたサマーサイエンススクールに参加して、現在大学で医療系の勉強をされている梅澤さんからの発表です。大学院生達と2泊3日ディスカッションし、DNA抽出から化石堀、天体観測まで様々な体験を通して「いのち」について議論した経験を語っていただきました。大学になりあらためて「いのち」について考えることになったようで、会場にも共に「いのち」について考えてみませんか、と投げかけました。

発表が終わり、最後に皆で記念撮影。今回のフォーラムがスタートに、他のプロジェクトに参加してみたり、仲間を増やしたり、夢を実現させる一歩を踏み出すきっかけになったのではないかと思います。

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ブース展示・ワークショップ

フォーラム終了後は、宇宙教育に関係するブースやワークショップが行われました。

特に注目されたのは「株式会社ぐるなび」さんによる協力で実施された「宇宙にいった酵母」でつくった「宇宙酵母パン」の試食コーナーです。

「宇宙のほうがもちもちしている!」「あまりかわらない?」など、GOPANでつくった米粉パンをおいしく皆さん試食されていました。

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また、肝付町の方と共に行ったモデルロケット開発や宇宙エレベーターについてもワークショップがおこなわれました。

のべ100名ほどの方が参加してもりあがりました。

 

今回をきっかけに、また来年も拡大していこうと思います。

 

基本情報

☆Space Dream Forum 2012~子ども達が語る宇宙の未来~☆

宇宙エレベーター講演会 & 宇宙教育活動発表 体験コーナー 世界初宇宙パン・宇宙クッキー試食 プラネタリウム

 

日時 2012年9月23日(日)10時30分~16時30分

場所 日本科学未来館 イノベーションホール

対象 宇宙に興味のある小中高生、教員、一般 最大100名 スケジュール 10時30分~10時40分 趣旨説明 株式会社リバネス 藤田大悟 10時40分~11時30分 プロフェッショナルトーク 「宇宙エレベーター -人類最大の建造物を創る理由-」 日本大学理工学部教授 青木義男先生 (宇宙エレベーター研究の世界の第一人者) 11時30分~15時 活動発表(12時~13時昼食休憩) 宇宙エレベーター/モデルロケット開発/天文部応援/宇宙大豆プロジェクト /アストロバイオロジー教室 15時~16時30分 ブース展示 宇宙エレベーター体験会、プラネタリウム制作体験会 宇宙パンの試食、宇宙大豆クッキーの試食会コーナーあり。 主催 株式会社リバネス 協力 鹿児島県肝属郡肝付町、株式会社ぐるなび 参加費 無料

 

※本プログラムは東京国際科学フェスティバル及び、国連が主催している世界宇宙週間の一つのイベントとして実施しております。

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宮内 陽介/Yosuke Miyauchi 地域開発事業部/農林水産研究センター センター長 千葉大学大学院園芸学研究科環境園芸学専攻修了 博士(農学) 大学の修士、博士課程では、「中国乾燥地におけるダイズの多収栽培技術開発」という研究課題のもと、新疆ウイグル自治区に赴き現地の研究者ともに栽培技術の確立を行った。2012年リバネス入社。自身の研究経験を活かし、2016年にアグリガレージ研究所を設立、2019年より農業や畜産業に限定されない分野横断的な研究を積極的に推進していくため農林水産研究センターを立ち上げ、研究・技術開発を推進する。

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